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2014/10/28

背水の陣の日本将棋連盟が「将棋電王戦FINAL」にぶち当てた5人のプロ棋士を、将棋観戦が趣味の私が解説してみる

電王戦出場棋士
プロ棋士vsコンピュータの将棋棋戦である、将棋電王戦
5vs5による人間対コンピューターの団体戦なのですが、過去2回は人間側の「1勝3敗1引き分け」、「1勝4敗」とどちらもコンピューターに軍配があがる形となっております。

先日、今回で最後となることが発表された団体戦(電王戦FINAL)において、出場する5名の棋士が先日発表となりました。

携帯中継による将棋の観戦が趣味な私としては、「背水の陣の日本将棋連盟がガチで選んだメンバーだな」という感想です。いや、まぁ毎回ガチなんですけど。

参考:将棋電王戦 HUMAN VS COMPUTER | ニコニコ動画

(※記事中の段位・成績は記事執筆時のものです)

電王戦FINALに出場するプロ棋士

来年行われる電王戦FINALへの出場が決定したのは次の五名のプロ棋士です。

  • 斎藤慎太郎五段
  • 永瀬拓矢六段
  • 稲葉陽七段
  • 村山慈明七段
  • 阿久津主税八段

斎藤慎太郎五段

斎藤慎太郎五段

「好きを通り越して愛している」と公言するほどの詰将棋愛好家。プロ初勝利は第43期新人王戦で、第3回電王戦出場経験がある菅井竜也五段から挙げた。自身が公言している通り、持ち時間が長い棋戦で才能を発揮する傾向がある。

via: 将棋電王戦FINAL | ニコニコ動画

先方は斎藤慎太郎五段。竜王戦は6組、順位戦はC級1組。
通算成績は63勝30負(勝率0.6774)、今季成績は15勝7負(勝率0.6818)

詰将棋解答選手権で2年連続優勝を果たすなど、その終盤力は折り紙付き。デビュー以来高勝率を誇り、順位戦C級2組を1期抜けして1年を満たない間に5段へ昇段するなど、若手のホープとしての呼び声も高い棋士です。

じっくりした棋風の居飛車党で、持ち時間が長い棋戦の方が得意ですので電王戦(持ち時間5時間)ではその実力を発揮してくださるでしょう。

ただし、コンピュータの終盤力(特に詰みを発見する能力)はすでに人間を越えていると言うような声も多数上がっておりますので、序盤・中盤の戦いが鍵を握ってくると思います(まぁ5戦全部そうなんですけど)

永瀬拓矢六段

永瀬拓矢六段

若手棋士一番の研究家。また先手番でも千日手を厭わない「千日手名人」。17歳0ヶ月でプロ入り、現行三段リーグ制度導入(1987年)以降では、第3回電王戦出場の豊島将之七段(16歳11か月)に次ぐ当時4番目の年少記録。

via: 将棋電王戦FINAL | ニコニコ動画

続いては永瀬拓矢六段。竜王戦は3組、順位戦はC級2組。
通算成績は150勝65負(勝率0.6977)、今季成績は8勝9負(勝率0.4706)。
加古川清流戦、新人王戦で1度ずつ優勝。2011年度に連勝賞、2012年度に新人賞・勝率1位賞、2013年度は連勝賞を受賞。

昨年は棋王戦にて羽生三冠(当時)を2度下し、挑戦者決定二番勝負までコマを進めるなどタイトル挑戦も視野に入ってきた永瀬六段。
17歳0ヶ月(現行制度で当時四番目の早さ)でプロ入りし、竜王戦では3期連続で昇級するなど、通算で7割近い勝率を上げております。受けに定評のある居飛車党で、コンピューター相手にもねじり合いから粘り強い将棋で好勝負をしてくださるでしょう。

どうでもいいけど、公式の説明文何とかならなかったのでしょうか。「千日手名人」より書くこと一杯あると思うんですが…(まぁ間違っちゃいないけど)

千日手 – Wikipedia

稲葉陽(あきら)七段

稲葉陽七段

関西所属であり、糸谷哲郎七段、豊島将之七段、村田顕弘五段とともに「関西若手四天王」と呼ばれる棋士の一人。第2回電王戦出場の船江恒平五段、第3回電王戦出場の菅井竜也五段と同じ井上慶太門下。

via: 将棋電王戦FINAL | ニコニコ動画

第一回から電王戦に出場している井上門下からの出場、稲葉陽七段。竜王戦は2組、順位戦はB級2組。
通算成績は179勝82負(勝率0.6858)、今季成績は10勝7負(勝率0.5882)。2013年度の銀河戦で優勝。

今期竜王戦にタイトル挑戦中の糸谷七段、王座戦に挑戦した豊島七段(結果は羽生王座の防衛)らとともに関西若手四天王として高勝率を誇る棋士です。

前回、前々回と井上門下の棋士は負けを喫しているだけに胸に期するものがあるでしょう。昨年豊島七段がコンピュータ相手に勝利を収めているところも刺激となっているはず。

基本的には居飛車党ですがたまに振り飛車も差されますのでどのような戦法になるのか楽しみです。

村山慈明七段

村山慈明七段

小学校5年時に小学生将棋名人戦で優勝し、奨励会に入会。棋界では渡辺明二冠、戸辺誠六段と共に『酷評三羽烏』と呼ばれ、歯に衣着せぬ物言いで知られる。序盤戦の深い研究で知られることから、同じ名字の村山聖九段が存命で新鋭の頃に「終盤は村山に聞け」と呼ばれたことにあやかり、「序盤は村山に聞け」と呼ばれるようになった。

via: 将棋電王戦FINAL | ニコニコ動画

副将は昨年度の勝率1位賞を受賞した村山七段。竜王戦は4組、順位戦はB級1組。
通算成績は288勝150負(勝率0.6575)、今季成績は10勝9負(勝率0.5263)。
2007年新人王戦で優勝。2007年度、新人賞・勝率1位賞、2013年度、勝率1位賞を受賞。

昨年は勝率1位賞を獲得した他、順位戦でも昇級を決めるなど大活躍。今期も棋聖戦で森内竜王との挑戦者決定戦に臨むなど(結果は負け)一部の棋戦で結果を挙げております。

序盤研究の深さではプロ棋士から評価が高く、「序盤は村山に聞け」と言われるほど。普段からコンピューターソフト研究もされているようですし、序盤に若干の隙があるとされているコンピュータ相手には非常に相性が良いと思います。

阿久津主税(ちから)八段

阿久津主税八段

2004年度将棋大賞「新人賞」を受賞以降、タイトル戦の予選の上位に頻繁に顔を出し、渡辺明二冠、山崎隆之八段らとともに同世代の強豪グループを形成。ルックスが話題になることが多いことから「東の王子」と呼ばれている。

via: 将棋電王戦FINAL | ニコニコ動画

約200名のプロ棋士の中でも10名しか入ることのできないA級棋士枠からは、阿久津主税(ちから)八段が大将として参戦。竜王戦は1組。
通算成績は389勝221負(勝率0.6377)、今季成績は5勝10負(勝率0.3333)。
2008年度朝日杯将棋オープン戦、2009年度銀河戦で優勝。2004年度、新人賞、2006年度、勝率1位賞、2009年度、連勝賞を受賞。

デビューから数年は目立った活躍がなかったものの、2004年度の活躍を皮切りに現在も各タイトル戦でコンスタントに好成績を収める阿久津八段。昨年、プロ15年目で念願のA級への切符を手にしました。

今期は順位戦でA級の猛者を相手に苦戦を強いられていますが、早見えで居飛車党のその棋風から繰り出されるであろう、コンピューターとのがっぷり四つの試合は今から楽しみです。

気掛かりなのはこのまま行くと電王戦の頃にA級陥落してる可能性があると言うことですが、まぁそれはそれということで…。


今回の人選、賛否両論あるようですが個人的な感想としては冒頭にも述べた通り「ガチで勝ちに来たな」と言うのが第一感です。

電王戦出場棋士 平均年齢(出場時)
第2回 第3回 FINAL
32.8歳 34.6歳 26.2歳

前回までの戦いであった「ベテラン枠」が無くなり(別にねらったわけではなく、人選の結果そうなっただけなんでしょうが)、平均年齢もかなり若返りました。コンピューターとの対戦では実績云々よりもいかに対策を練ることができるかと言うのが鍵となるので、その点では若手メンバーのほうが勝率が良いように思えます。

電王戦出場棋士 通算成績(勝率)の平均
第2回 第3回 FINAL
0.59022 0.65188 0.67122

とは言え通算成績勝率は前回、前々回を上回っており、まさに若さと勝率を中心に選考されたメンバーと言えるでしょう。

個人的には千田四段、佐藤天彦七段、糸谷七段、山崎隆之八段、広瀬八段あたりの出場も見てみたかったですが。まぁ糸谷先生はタイトル戦絡んでるので難しいでしょうけど。


なんかニコニコ動画PVのコメントとか、2chのまとめとか見てたら人選に否定的な意見が凄い多いんですよね。
私も、コンピューターの技術発達がついにプロ棋士を追いつめている(あるいは追い越している)と言うのには同意見ですし、別に「コンピューターを応援するな」とは思いません。だけどさ棋士のプライド賭けて高性能のコンピューター相手に戦おうと言うんだからもっと敬おうぜ!と憤った勢いで書いてしまいました。
とにもかくにも、電王戦に出場される棋士の先生方が素晴らしい戦いをされることを期待しております。

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カテゴリ: ゲーム

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