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2012/03/22

うつと戦う著者の体験から生み出された「すべての人に送る至極の仕事術」。「『うつ』とよりそう仕事術」を読んだ

20120320234510

著者・出版社様より献本御礼。

 

素晴らしい仕事術は、体験からこそ生まれるものです。

この本は「うつ」により二度の休職期間を経験しながらも、病気と闘い復職された著者・酒井一太( @kazumoto )氏による「仕事術」が記された本。
タイトルを額面通り受け取ると本書は「うつ」の方が読む本ということにになるのでしょうが、是非とも、うつでない人にこそ読んで欲しい本だと感じました。

著者ブログ:Find the meaning of my life.


「うつ」とは?

「うつ」というと少し前までは「やる気のない人間の罹る病気」などと言う誤ったイメージが蔓延しておりましたが、現代においても「心の病気」といった捉え方をされる方は多いかと思います。

 

脳が疲れてエンストを起こしてしまい、正常な機能をしなくなった状態が「うつ病」だといえます。脳内の神経伝達物質の不足に原因があるといわれており、回復に必要なのは十分な休息と、抗うつ剤を中心とした薬物療法が効果的であるとされています。
via:はじめに

「うつ」はれっきとした病気です。
ですが問題なのは、「見た目には変化があらわれない」ということ。
それが為に周りからの理解も得られにくいばかりでなく、本人すらも「まだ大丈夫」などと言って病院などに行かないようなケースも多いようです。

 

自分の状態を把握する

本書では著者の実体験から、うつ病の人が仕事をする上での「現状把握の大切さ」についても何度か言及されております。

例えば、うつの兆候が見られたら「風邪をひいたら内科に」「歯が痛かったら歯医者に」(p20)行くように、しかるべき所へ通院する事をまず本書では勧めています。

さらに、うつ病からの回復過程を

  • 底期
  • 回復期
  • リハビリ期
  • の3段階に分け、それぞれの状況下で取るべき行動を詳細に明かされているのです。

    まずは足元を見回す。
    これは、うつであるかないかに関わらず仕事をするうえで重要な要素のひとつでしょう。

     

    実体験から生み出された「すべての人に有効な」仕事術

    さて、本書において示されている数々の「小さな工夫」は、どれも著者の@kazumoto さんが実際に行なってきたものばかりです。

  • 仕事の前に、日常生活を点検する(p24)
  • まずは家事から始める(p26)
  • ベッドから浴室までの5メートルを乗り越える(p56)
  • 復職当初は「裏方仕事」を率先して受ける(p108)
  • ため息をついたら休憩の合図(p124)
  • etcetc…

    これら具体的な実践すべき行動は、「なぜそれが必要なのか?」「それによってどのような効果が得られるか?」まで踏み込まれており、実際にうつと闘いながら仕事をされている著者の「生きた体験」が詰まっているものです。
    うつを患っているが仕事に復帰したい方々にとって、これほどまでに勇気を得られる言葉はないのではないでしょうか。

    さらに、

  • 情報遮断時間を設け、心をメンテナンスする(p40)
  • 第4の人間関係を構築しておく(p52)
  • と言った、現代社会で生きて行く上では避けられない「ストレス」との上手な付き合い方に触れられていたり

  • 仕事を圧縮するという考え方を身につける(p76)
  • 「小さなスタート」を切っておく(p84)
  • 半径50センチメートルの不安を整理する(p116)
  • などの「工夫」は、うつ病患者であるなしに関わらず、仕事をするうえで大変に有益なエッセンスが抽出されたものだなと感じました。

     

    なかでも面白いなと思ったのが「地雷ワードはモノに転嫁してしまう(p132)」の項。

    ・文章が間違えていることを指摘された→日本語変換に転嫁しましょう
    ・プレゼンの出来で怒られた→パワーポイントのひな形の出来の悪さに転嫁しましょう
    ・計算ミス→エクセルのバグということにして、エクセルに転嫁しましょう
    via:地雷ワードはモノに転嫁してしまう(p135)

    「職場で浴びせられる『言葉』の毒(p135)」は誰しもが悩みの種。

    こういったユニークな形での「心のケア」を思いつくあたり@kazumoto さんは頭の切れる人なわけですが、これは私も是非実践してみようとニヤニヤしながら読んでしまいました。

     

    まとめ

    本書は、うつ病患者の仕事復帰への道すじと具体的な行動が示されています。
    著者の経験から生み出されたその仕事術は、決してうつ病患者の方だけが実践すべきものではありません。これは、全ての勤め人に有益な指針集だと感じました。

    また、忘れてはいけない、職場の同僚や家族など周りの人々の支えの大切さなども訴えられた、正しい「うつ」に対する認識も得られる良著です。

    是非ともご一読を。

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